コラム [ 2018.09.02 Released ]

【経営お役立コラム2】パーソナルブランディングに必要なのは才能ではなく○○

パーソナルブランディングに必要なのは才能ではなく○○

 

既存の戦略本は個人事業主には活用しづらい

 

前回は永続的に顧客を獲得するための「パーソナルブランドの構築」の必要性についてご紹介いたしました。今回からパーソナルブランド構築の具体的なステップについてご紹介していきます。

 

パーソナルブランド構築のステップをご紹介するうえで大切にしているのは、個人事業主の皆さんが実際に実行できる具体的なアクションに落とし込めるようにするという点です。世の中には先進的な大企業の事例を元に、理論として整理された戦略本が数多く存在しています。しかし、その戦略を実行しようとしてもなかなか結果が出ないことが多いのです。

 

たとえば、

 

●行動に移るための具体的な実践方法が書かれていない。
●行動が結果に結び付くまでに時間がかかる長期戦略が多い。
●大企業向けに書かれているため、個人事業主にとってのスピード感や切迫感、使える武器などが食い違ってしまう。

 

これらは決してその戦略本が間違っている、悪いということではありません。経営者にとっては必ず押さえておくべき必須知識であることは確かです。ただ、本の中で描かれる企業が自身とはまったく異なった状況・環境であるために、「理論はわかったけど、今日これからどうすればいいのか?」という答えに辿りつくのが難しいのです。

 

私たちは個人事業主に特化して「実行するためのノウハウ」を培ってきました。なぜなら、戦略をすみやかに実行に移せるかどうかは、個人事業主にとっては死活問題だということを重々承知しているからです。

 

 

大前提として必要な「覚悟」

 

パーソナルブランド構築のためには才能は必要なく、誰にでも取り組むことができるということは前回お伝えしたとおりです。でも実は、100%の人に当てはまるわけではなく条件付きです。

 

その条件とは、

 

●仕事に対する理念やビジョンがあること
●常に誠実に、熱意を持って顧客と向き合う意志があること

です。

 

どんなノウハウを用いて表側を繕ったとしても、顧客があなたの心の奥底から湧き上がる真実の言葉や行動に共感できなければ、あなたを信頼することはありません。あなたの理念やビジョン、誠実さに共感できなければ、顧客の信頼を勝ち取り、心を動かすことはできません。

 

永続的に仕事を獲得するためには、顧客に「あなたでなければ」と思われるパーソナルブランドが必要ですが、その業界に詳しくない人にとって、あなたと同業者との違いや善し悪しを見極めることは簡単なことではありません。最終的な判断基準は「この人はどれだけ私に誠実に熱意を持って対応してくれるか」に行きつきます。ですから、いま一度あらためて、あなた自身について振り返ってみましょう。

 

もしかすると、「理念」「ビジョン」という言葉はハードルが高いと感じてしまうかもしれません。ここではあなたが創業した時の想いや、顧客をどうやって喜ばせたいか、もしくは「どんな理由で、顧客から選ばれたいか」と捉え直してくださってもいいと思います。

 

また、「誠実に熱意を持って顧客と向き合う」とは、顧客に逆らわず何でも言うことを聞くということとは違います。真の誠実さと熱意を持っているのであれば、顧客の未来のことを真剣になって考え、本当に必要なサービス・商品を提供するでしょう。例を挙げますと、顧客の目指したいことと依頼内容が食い違っていれば、顧客の納得を得られる配慮はしつつ本来の目的達成に必要な手法に軌道修正するのも、誠実さ・熱意の表れと言えます。

 

さらにいえば、何でも安請け合いせず、あなた自身が長く事業を続けられるようにすることも責任を果たす上では重要なことです。それは、あなたのスタイルに賛同してもらえるように、満足度の高いサービス・商品を提供する意志の表れともいえます。サービスや商品で満足させられないから値引きする、無理を聞くのではなく、あなた自身が正当な対価を得られるようにきちんと満足して頂くことが重要といえます。

 

今回のワーク

 

●あなたの「理念」「ビジョン」(創業時の想い、顧客をどうやって喜ばせたいか、どんな理由で顧客から選ばれたいか)を書きだしてみましょう。
●あなたの事業において、誠実に熱意を持って顧客と向き合うとはどういうことか考えてみましょう。

 

この記事の提供者

Busico.パートナー

株式会社ファーストブランド(https://www.firstbrand.co.jp/

代表取締役社長 河本扶美子様

提供サービス:まちの専門家を探せるWEBガイド マイベストプロ(https://mbp-japan.com/

 

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