INTERVIEW[ 2019.10.08 Released ]

【第7回】会員様インタビューWith Midwife 岸畑 聖月様

 

Busico.会員様インタビュー第7弾は、助産師向けのコミュニティ運営と、企業の中で助産師性活躍や健康経営を支援する、顧問助産師サービスを手掛ける『With Midwife』代表の岸畑 聖月さん(Busico.シェアオフィス会員)

 

起業の後押しとなった女性起業家応援プロジェクトLED関西(※)への出場経験がきっかけで、Busico.シェアオフィスをご利用いただくようになりました。

 

※女性起業家応援プロジェクトLED関西:近畿経済産業局が関西で事業所を持つ成長志向のある女性起業家を対象に、次世代の育成に熱心な起業家を中心としたアドバイザーや、民間企業、支援機関、キャピタリストなどの強力なサポートのもと、女性の「想い」や「夢」の実現をバックアップするプロジェクト。

詳しくは、HPをご覧ください。

https://ledkansai.jp/

 

Busico.:起業されたのはいつですか?

岸畑 聖月さん:開業届を出したのは今年の6月です!

 

Busico.:2019年の6月……まだ3ヵ月ちょっとなのですね。スタートアップの準備期間はどれくらいですか。

岸畑 聖月さん:起業しようと思ったのは、LEDがきっかけなので、LEDの発表があった一月以降、大体半年くらいですね。

 

Busico.:LED関西のビジネスプラン発表会に出場するまでは、すぐに起業する予定ではなかったのですか?

 

岸畑 聖月さんLEDありきの起業ですね!珍しいパターンです。元々は10年後くらいに何かしたいと思っていたので、そのためには今のうちに自分ができることを、と活動していました。まず、助産師向けのコミュニティが必要だと思ったので、仲間づくりとして助産師向けのコミュニティを作っていたら、形になってきて。たくさんの助産師さんの「こんなことやりたい!」を聞いていたら私もアイデアが出てきて、いろんなところで話していました。その中の一人に進められLEDに挑戦してみたら、ブラッシュアップが本当に充実していて、初心者の私でも残ることができました。

 

Busico.:そうだったんですね。では2018年の秋ごろにコミュニティを立ち上げられた感じでしょうか?

 

岸畑 聖月さんそうですね。自分で何かしよう、いつか何かしたいから動き出そうと思ったのはちょうど1年前2018年の6月です。何をしたらいいかわからないけど、とりあえず自分というものに名前をつけて、その時は「Midwife for  Midwives (助産師のための助産師) 」っていう助産師を名乗って活動を開始しました。コミュニティづくりを始めたのは9月とか10月とか、秋くらいからですね。イベント等をやり始めたという感じです。

 

Busico.:LED関西に出場する以前はどういう働き方をされていたのですか?

 

岸畑 聖月さん2018年の6月はフルタイムで病院で働いていて、休日は普通に旅行したり、映画を観たり、食べたいモノ食べてという感じでした。今年の6月までフルタイムで助産師として勤めていましたが、今はさすがにパート勤務に切り替えました。

LEDきっかけでいろんな繋がりが増えたので、今では「生き方見本市」だったり、「女性起業家応援プロジェクト」だったり、自分の事業もそうですけども、週3で違うベンチャー企業でも勤めています。

 

Busico.:突然顔がいっぱい出てきましたね!去年の岸畑さんとは全然違う!

 

岸畑 聖月さん:そうなんですよ~本当に!全く違いますね。この間、写真を見返したんですけども、なんか平凡だな~という印象を持ちました。友達と写っている写真が多くて。それもそれでいいなと思ったんですけども、1年でこんなに変わるのかって驚きました。

 

Busico.:完全に起業家ですね!

 

岸畑 聖月さん:そういえば・・・実は10代で起業したことがあったんですよ。19歳のときに、違う会社をやっていました。

 

Busico.:えええ!19歳で起業とはすごいですね。9年前ですかね。どんなことをされていたのですか?

 

岸畑 聖月さん:たまたまです。最初は手伝いみたいな感じでいたら結構ニーズがあることがわかって。結婚式の二次会の幹事代行業務なんですけど。今は「二次会くん」とか色々あると思うんですけども、当時香川にはなくて。地元の友達は結婚が早かったんですよ。

で、二次会頼まれるんです。こういうキャラだから(笑)。それが、めっちゃ大変で!でも受付グッズや高砂の花などは再利用も可能だし、合わせていろんなプロデュースや景品の手配、ゲームをやったりスタッフ派遣したり…、実は大変な幹事さんも楽しんでもらえるようにする!っていうのをやってましたね。

 

Busico.:裏方に徹することもやっていたんですね。それにご自身もそういうのが好きで楽しめるタイプ!

 

岸畑 聖月さん:そうですね。好きで楽しんでいました。

 

どうして女性は母親になるんだろう

なれない人がいるんだろう

どういう支援をしたらスムーズに子育てができるんだろう

 

Busico.:助産師になったきっかけを改めてお伺いしてもいいですか

 

岸畑 聖月さんきっかけは14歳のときの病気の経験です。そのせいで、子供は産めませんと宣告されました。その宣告を受けたときに、最初は医者になりたいと思いました。そういう病気持つ方に寄り添ったり、小さな命を守りたいと。でも、その少し後くらいに、ネグレクト(育児放棄)を目にする機会がありました。

それを見たときに、私は医療で守りたいと思ったけれど、そんな高度なものよりもっと手前に守れる命があるなぁと思いました。「どうして女性は母親になるんだろう」「どうしてなれない人がいるんだろう」「どういう支援をしたらスムーズに子育てができるんだろう」その時にふと助産師なんじゃないかな?と思い助産師を志しはじめました。

 

Busico.:育児放棄も今とても問題になっていますよね

 

岸畑 聖月さん:ネグレクトだけではなくて、産後うつや虐待などはもう社会問題ですよね。

 

Busico.:助産師になって、現実を目の当たりにされたのですか?

 

岸畑 聖月さん助産師になると、かなりいろんな、公に言いにくいような事例もあり、社会の縮図だなと思いました。助産師が病院の中だけではなくて、もっと社会に活用されるべきというのは助産師になりたい時からずっと思っていました。だから、大学院でも出産ではなくて、産後を研究していました。「子育て」や「助産師のキャリア形成」や、「母子保健制度」に興味がありました。

 

岸畑 聖月さん:「未病ってあるじゃないですか。そういう未然に防ぐところで、助産師が病院以外で活躍できるだろうと思ったんですよね。だけど、日本は予防医学とか未病とかそういうところが弱いなと感じます。先進国にくらべて、「ヘルスケア」にベクトルが向き始めたのもやっとな感じがします。

 

Busico.:そういう意識を持たれている助産師さんは他にもいらっしゃるんですか?コミュニティの中でも産後とか未病に関して関心がある方

 

岸畑 聖月さん:助産師の多くは、医療的な助産師よりも「ナチュラルな予防」だったり、「寄り添う」「トータルケア」「継続的に」といった文脈で働きたい方がほとんどです。ただ、働く場所が病院などの医療現場の他ないので、活躍の場が限られているところに問題を感じています。

 

法人向け新事業「顧問助産師」

 

Busico.:その活躍の場の一つが今取り組まれている「顧問助産師」という新しサービスなのですね!

 

岸畑 聖月さん顧問税理士や顧問弁護士が税務や法務をサポートするように、私たち助産師は社員さんの健康をサポートする顧問助産師という形で、参入していこうとしています。

 

 

岸畑 聖月さん:実際行っていることのメインは社員さん向けの相談窓口です。オンラインでも相談してもらえます。男性からの不妊治療の相談もかなり多くて、そのような窓口の必要性を感じます。産休中の人や子育て中の人に向けて、社内での子育てイベントやセミナーも開催しています。顧問助産師がいることで社内の雰囲気がアットホームになることをとても感じます。また、契約先企業が女性や子供向けの商品を作っているところが多いので、一緒に商品開発も行っています。

 

Busico.:具体的に動かれているんですね。顧問助産師って今までにない新しいサービスですね!企業も求人の差別化に困っていると聞きます。個人的にも、福利厚生としてどんどん取り入れてもらいたいサービスです。

 

人は人の支援が必要

 

岸畑 聖月さん:求人検索サイトに掲載する企業の中で、福利厚生を推していきたいから顧問助産師を利用したいという需要はあります。IT導入や、働き方改革でフレックスタイム導入などやっていますけれど、差別化がほとんどないそうです。導入きっかけはなんであれ、私達は守るべき命が守られればそれでいいと思っています。テック系企業支援も増えましたが、人は人の支援が必要な場面が多いと感じておりますので、どんな場所でも需要が広がっていけたらいいなと思います。

 

岸畑 聖月さん:現在は顧問助産師のトライアルで、契約法人の社員さんが妊娠したときや、奥さんが産休をとるときに、ご自宅の中までサポートに行っているんです。

 

Busico.:すごい・・・!ご自宅まで行かれるのですか。それは・・・医療機関ではそこまでのケアはできないですね。

 

岸畑 聖月さんトライアルで始めたところなのですが、社員さんの自宅まで行って、産後の訪問をやったりとか、パパがお風呂入れるのを教えてあげたりとか。あとはこれ(写真)、机で授乳してるんです。これめっちゃ楽なんですよね。知っているのと知らないのでは全然育児の落差って違っていて、こういうのを家庭まで行ってサポートしています。

 

岸畑 聖月さん病院でも指導はできるんですけど、病院の中だと家のことはわからないから、家の生活をイメージしにくいんですよね。例えば、お風呂も狭いし、キッチンも狭い二人暮らしの部屋だから、ここしかなかった。じゃぁここをつかってどう授乳して、お風呂にいれて、ご飯も食べて……っていうのを一緒に考えます。

 

Busico.について

 

Busico.:岸畑さんにとってのBusico.はどんなところですか?

 

岸畑 聖月さん:私はかもしれませんけど、起業しようと思った時期とBusico.に関わった時期がほとんど同じだったんですよね。全てここから始まっているので、ホームみたいな感じですね。他のシェアオフィスも出張に行ったときにドロップインで使いますが、緊張感があります。逆にここは家感が出すぎて大丈夫なのかなって。本当にくつろぎに来ている(笑)

 

Busico.:そう言っていただけてとても嬉しいです!

 

岸畑 聖月さん:お帰りみたいな感じで出迎えてくれるので。ありがたいし、普通に休みの日に使ったら、他の会員さんからお菓子もらったりします。いいなぁって。ホームみたいなオフィスですかね。こういうのってモノを変えても意味がないと思うんですよ。風土的なものかなって思うので。

 

Busico.:お役に立ちたい気持ちがあっても、なかなか私たちスタッフ一人一人が起業家ではないので、たいしたことはご提供できません。岸畑さんのように輝く女性と一緒にお仕事させていただけて私たちとても感化されています。

 

岸畑 聖月さん:いやいやいや。結局私たちが大事にしているものも寄り添うことなので。それが今後価値になってくると思う。タスクをこなすとか、作業を効率化させるとか、マッチングさせるとかそういうことはAIだったり、コンピューターができるようになるけれど、寄り添うことは人じゃないとできないし、その温度感はAIには作り出せないと思うんで。Busico.の良さは、寄り添うっていうサービスがちゃんとあるっていうことだと思います。

 

Busico.:ありがとうございます~‼

 

岸畑 聖月さんいや、こちらこそありがとうございます。私もチームを作り始めた初心者なので、Busico.さんから沢山学びたいと思います!

 

ずるいママを増やしたい

 

Busico.:私たちスタッフもみんな女性なので、妊娠・出産・育児相談させてください!

 

岸畑 聖月さん:何でも相談してください。ずるいママを増やしたいですね。「そんなにサポートがあっていいなぁ!ずるい!」って言われちゃうくらいの。

 

Busico.:それいいですね!目標、ずるいママを増やす。

 

岸畑 聖月さん:産後ケアのサポートは、今は契約している会社の社員さんにしかできないんで、個人でやってほしいみたいなのはまだ受け付けてないんですけど、今後個人向けでもやってみたいです。

 

Busico.:個人窓口もぜひお願いします。最後に・・・岸畑さんの夢を教えてください。

 

岸畑 聖月さん夢というかずっと言っているミッションは、将来的には目に見えない命、私たちは「生まれてこれなかった命」って言っているんですけども、そういう命も社会の中で存在できていて、忘れなくていい・大切にしていいって思える社会にしたいです。

中絶したり、流産してしまったり、死産した人って社会の中で公にできない風潮がありますよね。そういう人たちが「つらい、苦しい、でも忘れたくないんだ」って言える先を作れたらいいなって。そんな社会になればいいなって思います。

 

Busico.:岸畑さん本日はインタビューにおこたえいただき本当にありがとうございました!

 

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